毎日英語・英会話

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    英語の基本:何はともあれ【主語+動詞】

    NHK「ラジオ英会話」 LESSON 61から「説明ルール」に入りました。

     「説明ルール」 = 「説明は後ろに置く」

    ということですが、今日のキーセンテンスを例にとれば、

     My next-door neighbor was making noise until 3 a.m.
     (隣の部屋の住人が午前3時まで音を立てていたんだ。)

    は、
     My next-door neighbor until 3 a.m. was making noise.
    のようにはならない、という話です。


    あたりまえじゃないか! と思うかもしれませんが、英語と日本ととでは語順が違う、ということで、これは視点を変えれば

     英語は、何はともあれ【主語+動詞】をまず言い切る。

    という最重要事項が基本にあります。
    その後に、今日出てきた「時間」なり、これから出てくる「場所」なりを加えていく、ということなのですね。


    ということで、今日は解説の部分も比較的やさしい文が並んでいましたが、その中でチェックした表現が2つ。

     I'll be with you in a minute.
     (すぐにそちらに参ります。)

    ここでは、be with you が「あなたのところに行く」という意味で使われていますが、その他に

     Sorry, I’m not with you.
     (すみません、【おっしゃっていることが】わかりません。)
     Are you with me?
     (私の言っていることがわかりますか? / 話についてきていますか?)

    という使い方もあります。
    また、Are you with me? は「ねえ、聞いてるの?」のこともあります。


    もう1つは、

     I go for a workout every other day.
     (私は1日おきにトレーニングをする。)

    この go for 〜 は、「〜に向かう」が基本の意味ですが、多分にプラスイメージが強い表現のようです。

    この文の解説で大西先生も、「(自ら進んで楽しいことを)する」につながる、と書かれていますが、たとえば

     I think I’ll go for the chocolate cake.
     (チョコレートケーキにしようかな。)

    この場合は、「(好きなもの)を選ぶ」ということで、やはりプラスイメージになっていますね。

    英語を身につけるには:早めの復習

    土曜日は「ラジオ英会話」のBONUS PRACTICEで復習という習慣もすっかり定着し、いい流れになってきました。(^o^)

     

    このパートも期ごとに少しずつ変わっています。
    3月までは毎日レッスンごとのまとまりで、キーセンテンスとその日の放送内容から2つか3つの文で、それが4日分という並びでした。

    今期はまずキーセンテンスを4つ並べる「キーセンテンスを復習しよう」と、1日分のダイアログ全体の、片方のパートだけ英訳する「ダイアログを復習しよう」の2部構成。


    最初のうちは、以前の方が重要な表現を厳選した感じでよかったと思いましたが、今の形だと、次のような長い内容も即座に英語にすることになります。

    「ニューヨークへようこそ。あなただけではありませんよ。世界中からいろいろな人たちが、ここに住み、働くためにやってくるんですから。」

    考えてみれば、これはこれでより実践的な練習ができるということです。また、この程度のボリュームを即座に英語にするには、毎日聴き終わった後で暗唱レベルに持っていっていないと無理なので、ふだんの復習に身が入ります。


    いずれにしても、記憶というのは早いうちに繰り返せばそれだけ忘れるレベルが下がっていく(定着率が高まる)ので、100回音読はできなくても、早め早めに毎日、毎週の繰り返しをすることで、時間を効率的に使って英文が身につくと思います。


    最後に昨日の放送(今週の復習回)の1問めから1つ。

    好き嫌いの言い訳をする子供に
     I don't care if you are full.
     (お腹がいっぱいだろうが知ったことじゃないわ。)
    と言って、「全部食べなさい!」という時の Eat up!

    この「強め、完全性」のupはうまく使いこなしたいですね。

     Drink up! なら「乾杯!」
     We’ve used up all our savings.
     (貯金をすべて使い果たしてしまった。)

    といった感じです。

     

    「今気がついた」が There is/are の感覚

    NHK「ラジオ英会話」 LESSON 59は、There is/are 〜 構文でした。

    と言っても、Here is〜(ここに〜があります)と同類のThere(そこ)ではなく、キーセンテンス

     There's a hole in my pocket.
     (僕のポケットに穴が開いている。)

    のように、「〜がある/いる」というだけの弱い意味の There is/are 〜などです。
    ちなみに、この There は話す時には弱く発音される、という点も案外大事かも。


    でも、何よりも大切なことは、この Ther is/are 〜はキーセンテンスではポケットに穴が開いていることに「今気がついた」という状況であるように、

     相手にとって新しい情報となる人/物の存在を知らせる

    ということです。「ラジオ英会話」では

     初めて話に引っ張り込む --- それが there文の感覚です

    という表現で説明されています。


    そこで、この There構文では原則として

     (❌)There's Tom/the boy in the room.
    のような「すでに話の中に出てきた人・物ではなく、
     (◯)There's a boy in the room.
    のように、相手にとって「未知」の存在を話に持ち出す、というのがポイントでした。


    ただ、どんなことにも「例外」はあります。
    たとえば、

     Who else should we invite?(他に誰を招待しようか?)
     Oh, there's Tom.(そうだ、トムがいる。)

    のような場合、トムのことはお互い知っていても、「招待客」という意識の中では初めて登場するので、この言い方ができます。また、

     Is there anyone in the kitchen?(台所に誰かいる?)
     Yes, there's your mother.(うん、君のお母さんがいるよ。)

    これも「君のお母さん」は当然お互い知っていますが、台所にいる人という点では初めて登場するわけですね。


    こんな例外はありますが、それはそれで頭に置くとして、「初めて話に引っ張り込む There構文」。しっかり使いこなしたいですね。

    リスニング、おすすめの練習法

    NHK「ラジオ英会話」 LESSON 58は「命令文のバリエーション」でした。
    キーセンテンスは、

     Don't be overawed.
     (おじけづかないでください。)

    初めての海外生活をするためにニューヨークに着いたシホが、ジェームスに「何か生活のアドバイスがありますか?」と尋ねたのに答えたところです。


    この overawed は使ったことがなかったので、ダイアログを聴いた時には聴き取れませんでした。

    もともと動詞 overawe(威圧する、畏れさせる)の過去分詞ですが、この動詞は今回の文のようにほとんど受け身で使われるので、overawed は形容詞として覚えてもいいですね。


    ところで、ここでリスニングについて1つ考えてみてください。

    放送では、すぐにダイアログの和訳と単語の説明があるので、overawed は「おじけづいて、気合い負けして」という形容詞だという答えがわかりました。

    仮に、これがCDなどの教材で、自分で答えを見なければ正解がわからないような場合、「聴き取れるまで、推理しながら何度も聴く」
    という方法もあります。


    たしかにこの方法で、最初に聴き取れなかった単語の正解にたどりついた時は嬉しいもので、達成感があります。

    しかし、個人的にはそれよりも、すぐに正解を知ってしまい、その後で何度もその音に慣れる方が、ずっと効率的だと思うのです。

    何度も聴いて推理できることは、それなりの実力だと思いますが、実際の会話では、相手にそう何度も繰り返してもらうわけにはいきません。

    実際の会話ではどんな単語が登場するかわかりません。
    即座に聞き取るには、どれだけたくさんの単語の「音を知っているか」が勝負です。


    そのため、練習としては「聴き取りチャレンジ」のようなことは一度もしないで、最初からテキストを見ながら聴いてしまってもいいと思います。

    それでまず、「単語」と「音」を頭のなかでつなげてから、「音」だけに繰り返し集中して「自分が聴いてわかる単語」を増やす、ということでいいと思います。

    これだったら、リスニングの練習を苦痛に感じることはないと思います。
    リスニングを手っ取り早く強化したい方、リスニングが苦手な方には、ぜひ試してほしいと思います。


    最後に、私は毎朝「ラジオ英会話」の前に「中高生の基礎英語 in English」の最後の3分くらいを聴いています。俳優の鈴木福さんが頑張っている番組です。(^o^)

    この中で最近、awesome!(素晴らしい!)という単語を練習していました。
    これも、overawed と同じ awe に設備語 -some (〜のような) がついて形容詞になり、
    「恐ろしく感じるほど素晴らしい」といった意味になっています。

    この -some がつく単語には、troublesome(面倒を起こすような)、fearsome(恐怖をおぼえさせるような)、lonesome(1人で寂しい)といった風に、いくつもあります。


    こういう接尾語は割と自由に使えるので、誰かがちょっとした気分で何かの単語から「◯◯some」という単語を使ってそれが流行り、いわゆる「新語」になって長い間に定着していく、ということもあるのかもしれません。

    進行形を使いこなすヒント

    NHK「ラジオ英会話」 LESSON57には進行形がいくつか出てきました。


    1. We might be forgetting some details.
     (何か細かいことを忘れているかもしれない。)

    2. I've noticed that some have been wearing tennis shoes to work recently.
     (私は最近、テニスシューズを履いて出勤してくる人がいるのに気づいている。)

    3. Take it easy. Everything's going to be OK.
     (気楽にね。すべてうまくいきますよ。)


    進行形の基本は、「進行中の行為・活動を描写する」というのが、大西泰斗先生の説明です。(例:『英文法パーフェクト講義』(上) p. 142〜)

    「〜している(ところ)」という日本語だけではカバーできない場合がある、ということでした。


    たとえば1の be forgettingは、たしかに「忘れているところ」ではおかしいですね。

    これが出てくるダイアログの文脈は、かなり久しぶりに全社ミーティングをするので、その準備をしている、というものです。

    そこで、今こうしている間も何か「忘れている(be forgetting)という状態が進行している」かもしれない(might)」という意味での進行形になっています。


    次に、2は have been wearing で、現在完了との組み合わせ。
    「現在に向かって迫ってくる」現在完了のイメージから、このところ何日も、という意味が加わります。

    ただ、have worn tennis shoes では「今までそうだった」で止まってしまいますが、have been wearing とすることで、今日も履いてきて仕事をしている人がいることになりますね。


    最後に 3 の be going to はこれまでの2つとは少し違ったケースです。
    簡単そうで私にはなかなか使いこなせない表現の1つで、今回の放送でも、「すべてうまくいきますよ」を
     Everything will be all right.
    という英語にしました。


    これでも間違いではないと思いますが、will と be going to では、
     ・be going to の方が近い未来(もう何かの兆候がある)
     ・will はただの予測で、それが近くても遠くても使う
    という違いがありますね。

    そこで、ここでは Everything's going to be OK.の方がより積極的に励ましている感じが出ると思います。


    今回は、『英文法パーフェクト講義』(上)も参考にしました。