NHK「ラジオ英会話」 LESSON52は、目的語説明型(いわゆるSVOC)をさらに深めて、
「C(補語)の部分が過去分詞になる場合」でした。
You should have it looked at by a doctor.
(それを)お医者さんに診てもらうべきだよ。
「それ」というのは今回のダイアログで、手にできた奇妙なこぶ(bump)のことですが、この文の作りは、思い出してみると中学校で習う英語構文の最高峰というところです。
ここまで来たら、あとはボキャブラリーを増やしたり、長い文に慣れたりというレベルです。
今年の「ラジオ英会話」が始まってまだ2ヶ月半。
春から夏にかかるこの時期に、すでにこういった文を「音読・暗唱」ですらすら言えるように練習しておけば、その後の高校の授業とか大学受験の英語など、全然怖くないと思います。
だからぜひ、中高生の方は時間を見つけて「ラジオ英会話」を毎日聴くといいと思います。
それはさておき、今日のキーセンテンスの延長で出てきた
Consider it done.
これは私も初めて見る表現で、今日覚えました。(^o^)
ここでの訳は「お安いご用です!」ですが、これも目的語説明型。
ただし命令文なので主語がない、「(S) V O C」の形ですね。
何かの用事(案件・仕事)を指す it(それ)について、
「it = 為された(done)」とみなして(consider)ください。
つまり、「もうできたと思ってくれていいですよ」という意味になります。
それで、「お安いご用」「任せてください」という日本語、あるいは
「大船(おおぶね)に乗ったつもりで」のような場合にも使えますね。
たった3語ですから、100回とは言わず10回でも20回でも
Consider it done. Consider it done. Consider it done.・・・
と実際に口を動かせば、頭の中にすり込まれるでしょう。
主語がないとどうも落ち着かない、という方は You をつけて
You onsider it done. You consider it done. ・・・
と、完全な平叙文で練習するといいと思います。
大西先生もラジオでよくおっしゃっていますが、英会話は反射的に口に出せるフレーズをどれだけたくさん持っているかが勝負。
テキストには、ダイアログでも GRAMMAR IN ACTION でも長い文、短い文といろいろありますが、3語とか4語といった、短くても完全な文だけでも口ぐせにしてしまうまで繰り返すというのは、かなり効率的で効果がある練習だと想います。
その時に1つ大事なのは、いきなり繰り返すのではなく、ラジオで説明を聞いて十分納得してから繰り返すことだと思います。そうすると、こんな短い文でも応用がきくようになります。
最初の1〜2回は、「it と done がイコールで・・・」という感じで意識しながらゆっくり。それから後は Consider it done. Consider it done.・・・
とひたすら繰り返す、という感じがいいですね。
毎日聴いているけれど、練習する時間が十分とれなくて、これでどれだけ身についたのだろう・・・と不完全燃焼を感じるくらいなら、見なくても繰り返せるくらいの短い文だけでも徹底的に繰り返してみると、思った以上に実戦で強力な武器になりますよ。