毎日英語・英会話

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    進行形を使いこなすヒント

    NHK「ラジオ英会話」 LESSON57には進行形がいくつか出てきました。


    1. We might be forgetting some details.
     (何か細かいことを忘れているかもしれない。)

    2. I've noticed that some have been wearing tennis shoes to work recently.
     (私は最近、テニスシューズを履いて出勤してくる人がいるのに気づいている。)

    3. Take it easy. Everything's going to be OK.
     (気楽にね。すべてうまくいきますよ。)


    進行形の基本は、「進行中の行為・活動を描写する」というのが、大西泰斗先生の説明です。(例:『英文法パーフェクト講義』(上) p. 142〜)

    「〜している(ところ)」という日本語だけではカバーできない場合がある、ということでした。


    たとえば1の be forgettingは、たしかに「忘れているところ」ではおかしいですね。

    これが出てくるダイアログの文脈は、かなり久しぶりに全社ミーティングをするので、その準備をしている、というものです。

    そこで、今こうしている間も何か「忘れている(be forgetting)という状態が進行している」かもしれない(might)」という意味での進行形になっています。


    次に、2は have been wearing で、現在完了との組み合わせ。
    「現在に向かって迫ってくる」現在完了のイメージから、このところ何日も、という意味が加わります。

    ただ、have worn tennis shoes では「今までそうだった」で止まってしまいますが、have been wearing とすることで、今日も履いてきて仕事をしている人がいることになりますね。


    最後に 3 の be going to はこれまでの2つとは少し違ったケースです。
    簡単そうで私にはなかなか使いこなせない表現の1つで、今回の放送でも、「すべてうまくいきますよ」を
     Everything will be all right.
    という英語にしました。


    これでも間違いではないと思いますが、will と be going to では、
     ・be going to の方が近い未来(もう何かの兆候がある)
     ・will はただの予測で、それが近くても遠くても使う
    という違いがありますね。

    そこで、ここでは Everything's going to be OK.の方がより積極的に励ましている感じが出ると思います。


    今回は、『英文法パーフェクト講義』(上)も参考にしました。