毎日英会話

    「NHKラジオ英会話」つぶやき記録とか。


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    覚えておきたい シャレはpun

    NHK「ラジオ英会話」7月12日のオープニングで、新しい単語を覚えました。Davidさんが話した内容でしたが、実はすぐにはわかりませんでした。

    大西先生の「五十肩」をネタにしたゆる〜いギャグに、ろーざさんが「しかた」ないね、と肩のシャレで答えたのを受けて、

    Your puns are excessive, but I’ll shoulder that burden.

    とDavidさん。

     

    内容としては、後半のshoulder that burden(重荷を担う)で「五十肩」に返したのですが、前半のpunsは「何これ?」でした。

    最初はponds(池?)のような気もしましたが、辞書にもそんな意味はないし、第一発音が違います。

    電車の中でスマートフォンの辞書サイトを開け、punsかな?と調べたところ、ありました!

     

    pun /pʌn/

     an amusing use of a word or phrase that has two meanings, or of words that have the same sound but different meanings

    (2つの意味を持つ語または句、あるいは同音異義語を面白く使うこと。)

     

    ダジャレそのものですね。
    これが、pun。

    で、私はこれを、
    2人のシャレがキツすぎるけど、私が締めさせていただきます」
    と訳してTwitterに上げたのですが、しばらくしてリプが入りました。

    「お2人とも (ダジャレ 語呂合わせが) キレキレですが、私もひとつ」

     

    さすが、私が全幅の信頼を置いているSさん。見事です。
    こちらの方がいいですね。

    2つの訳の違いは、ろーざさんの「しかたないね」への評価にありました。
    私は正直、あまり面白いと思わなかったので、Davidさんが講師の1人の責任として、きれいに収めた、それがburdenと解釈しました。

    しかしSさんはそれを「キレキレ」のシャレという前提で、「では私もそのお役目を」というのかburdenだと考えたのです。

    この違い自体はどちらもあり、と考えられますが、私が降参した理由は、
     but I’ll shoulder that burden.
    のbutにありました。

    私の解釈だと、butというよりむしろ so の方がふさわしいですね。
    講師の1人が面白くない(ろーざさん、ごめんなさい)シャレを言ったので私がお口直しに、という感じだからです。

    しかしSさんの解釈だと、「ろーざさんもお見事。でも私もひとつ」という流れでbutが活きてきます。

    長々と書いて来ましたが、このやりとりを通じて、punという初めての単語は私の記憶に深く刻まれることになりました。

    appropriateに動詞があった

    昨年4月から聴いている「ニュースで学ぶ現代英語」で、動詞のappropriateが出てきました。

     

    たいていの人は、suitable(適した)といった意味の形容詞としては知っていると思います。私もそうでした。反対語は、inappropriateですね。

     

    ところが今日の培養肉(cultured meat)のニュースでは
     cells from brand-name cattle could be appropriated(ブランド牛の細胞が勝手に使われる可能性がある)

    と、appropriateは「勝手に使う」という動詞だったのです。

     

    語源をたどると、「自分のものにする」というラテン語からというので、動詞の意味の方が先でした。それが、自分のものだから「ちょうどいい、適切な」という形容詞に発展したというのが成り立ちのようです。

     

    ところで、形容詞の反対語 inappropriate は動詞にはならないようです。ただ、misappropriate という動詞はありました。

    ふつう mis- は反対語を導く(misunderstandのように)のですが、こちらは「悪用する、横領する、使い込む」といった意味です。

    これは、動詞の appropriate に近いようにも見える一方で、形容詞の意味の反対(不適切な)につながるような気もしますね。

     

    なかなかおもしろいです。

     

     

    高給取り

    ちょっと時計が戻ります。(>_<)
    17日放送分から。

     

    1. She said it was worth the same as when you bought it.
     (彼女は、それはあなたが買った時と同じ価値だと言った。)

    ☆ the same asの後が名詞(句)でなく、when you bought itのようなケースは慣れていないので、特に繰り返し音読。

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    「as は『=(イコール)。何と同じかを as 以下で説明する要領。」
    「as は『=』。それがわかるだけで、今まで丸暗記していたものに意識が通います」

    ここ、音読だけではちょっと超えがたい。
    辞書に当たってたくさんの文例で「=」を感じないといけないかも。


    2. My salary is twice as high as the national average.
     (私の給料は全国平均の2倍だ。)

    ☆ salaryを形容するのはhigh/low。
    高給の時は goodも有り。

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    こういうコロケーションは大事ですね。

    もっとも、ここで twice as much as と言っても通じます。
    また、私の大学時代の英語会の顧問をしていただいた、中尾清秋先生は、行事のコメンテーターをして頂いたお礼のギフトを差し上げると、壇上で

     I get big salary from the university. So this is not really necessary. But anyway, thank you.

    というのが「お約束」でした。(>_<)


    (2022年2月17日放送:Lesson 214より)

    「私もそう思うんですよ、でもね」の may ... but 〜

    金曜日の復習回は、Say it in English を中心に聴いています。

     

    1. You won’t be able to find anybody as efficient as her.
     (あなたは彼女ほど有能な人を誰も見つけられないだろう。)

    ☆ efficientは「効率的な」が浮かぶけれど、if someone or something is efficient, they work well without wasting time, money, or energy.
    →「有能な」

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    「有能な」というと、今回私が考えた capable とか competent もありますが、「ムダなく上手にできる」という efficient はなるほど、という感じ。


    2. 「-thing/-one/-bodyで終わる名詞は意味が漠然としているため、後ろに説明を置くことがしばしばある」

    このパターンのanybody efficientで、説明のefficientをas 〜 asで挟めばいい。
    → anybody as efficient as her

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    月曜日のLesson211でも強調されていた「比較表現は通常の形容詞・副詞と同じ位置で使う」というのを再確認。


    3. He may not be as good as the previous captain, but he is twice as good as Dave.
     (彼は前のキャプテンほど良くはないかもしれないが、デイブの倍は良い。)

    ☆ mayで一旦譲歩してみせながら、次のbutで言いたいことをきちんと言う。交渉の定番。^_^

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    この例ではコーチが前のキャプテンを推しているわけではありませんが、最初に「そうかもしれませんんね」と相手の言うことに理解を示してから自分の意見を言う時に、may ... but 〜 は有効。


    (2022年2月18日放送:Lesson 215より)

    ジェシカが保護者のように聞こえた日。

    Didn't I tell you to stop thinking like tha?
    この、「言いませんでしたっけ?」の感じ、ろーざさん上手でした。

    それでは、昨日の放送から。

    1. Maybe you can plan a big research expedition now.
     (多分、今度は大がかりな調査研究旅行を計画できそうだ。)

    ☆ expedition = a long and carefully organized journey, especially to a dangerous or unfamiliar place
    たしかにクリスさんの言う通り、ちょっと大規模な感じ。

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    expeditionの語源は military campaign の意味なんですね。それは大がかりなはずだ。


    2. This Ming vase is reported to be worth over two million dollars.
     (この明朝の花瓶は200万ドルを超える価値があると報じられている。)

    ☆ この be worth 〜(= to have a value in money)は、worth quite a lot of moneyのような使い方もできて本当に便利。(╹◡╹)
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    worth 〜ing もよく使いますね。
     It's well worth getting there early if you want a good seat.
      いい席を取りたいのなら早く到着する価値が十分ある。


    3. After it won that award last year, it has attracted a lot of public attention.
     (昨年あの賞を受賞してから、あの本は世間の大きな注目を集めている。)

    ☆ a lot of / lots of は名詞の複数形も不可算名詞もOKで便利。^_^
    ただし原則として会話専門で、書く場合はmanyなどですが。

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    もっとも、可算名詞を複数形にしないといけないことに変わりはありませんね。(>_<)


    (2022年2月10日放送:Lesson 209より)