昨日放送のNHKラジオ第2「ニュースで学ぶ現代英語」で、internという単語が印象に残り、しっかり覚えました。
これはアメリカで行われた、野球と日系人の歴史に関する講演会を伝えるニュースでしたが、そのリードの文の中で
how Japanese Americans interned in the U.S. during World War II opened up a “bridge across the Pacific"
第2次世界大戦中にアメリカ(各地)の収容所に送られた日系アメリカ人たちが、どのようにして「太平洋に架かる橋」を築いたのか
ここに出てくる internは動詞で「抑留する、(強制)収容する」。英英辞典だと
to put somebody in prison during a war or for political reasons, although they have not been charged with a crime
と説明されています(Oxford Advanced Learners Dictionary:OALD)。
インターンというと、今は主に学生の就活で、実習や研修プログラムをもとに、学生が就業体験する制度(インターンシップ)として使われる用語ですが、当初は(私の子供時代の記憶なので昭和ですが)大学病院でこの呼び名が使われていました。
ちなみに上記OALDでは、名詞としてのinternはこちらの意味だけが載っています。
私は日本語としての使い方だけのイメージだったので、今回の動詞 intern は新鮮でした(学生さんは収容されたわけでも強制的に連れてこられたわけでもありませんから)。
intern は 形容詞 internal(内部の)と同じ語源の単語で、「内側」が主なイメージです。この点では「収容する」は中に入れるということで納得しやすいですね。
一方、名詞の intern は、企業の内部に入ってみて体験するという風にとらえればいいのかな、と思います。
なお、英英辞典でも、Merriam-Websterでは動詞 intern に、"to work as an intern"という意味も載っています。このあたりは、辞書の編集方針の違い(Websterは多くの意味を積極的に載せようという姿勢なのに対し、Oxfordはより保守的)だと思います。
反対に、名詞の intern には「収容」という意味はなく、「ニュースで学ぶ現代英語」の解説にもありますが、internment(抑留、強制収容)という名詞の形で使われます。
ただ、強制収容所は concentration camp の方がよく使われるかも知れません。
どちらにしても、ニュースでも強制収容所の話はあまり見たくありませんが・・・