今日のNHKラジオ第2「ニュースで学ぶ現代英語」の、英単語のアクセントの移動の説明が、とても参考になりました。
例に挙げていたのは、compact disc の compact は、本来後ろの「pact」にアクセントがあるが、compact discでは前半の「com」を強く発音する場合もある、というものでした。
辞書で compact を見ると、形容詞ではアクセントは前と後ろが併記されています(なお、名詞では前、動詞では後、いわゆる『名前動後』のパターンです)。
私はこれを、「形容詞ではどちらもあり」と単純に考えていましたが、今回の説明では、
> これはもともとcompact diskが正しいのですが、後ろの単語diskとアクセントが近づきすぎるので、compactと、アクセントが前に移動する「ストレスシフト」といわれる英語特有の現象によるものです。
(「ニュースで学ぶ現代英語」ウェブサイトより引用)
つまり、本来 comPACT であっても、ストレスシフトで COMpact となるようなケースは後に続く単語によって無限にあるので、辞書の見出し語の表記としては、実際上両方ありますよ、ということで2つとも示されているということだと思いました。
音声学が専門の米山明日香先生ならではの、こういう納得できる説明が毎回聞けるのは、このラジオ講座の本当にありがたいところです。
米山先生の担当は週の前半(月〜水)で、後半(木、金)には伊藤サム先生の熟練のニュース英語解説。紙のテキストはありませんが、番組ウェブサイトに詳しい解説があります。
つまり完全無料。
聴いたことのない方は、ぜひこちらでチェックしてみてくださいね。
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