毎日英語・英会話

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    dream of 〜ing が dream to〜 ではいけない理由

    NHK「ラジオ英会話」 LESSON 64は、説明部分が 〜ing形になる「説明ルール」の形。
    学校では「分詞構文」と教わったのが、今日の内容です。

     He was walking in the park, talking to himself.
     (彼は公園を歩いていたよ、ひとりごとを言いながら。)

     この文の後半にある、talking to himself が、前半の(主たる内容である) He was walking in the park を説明しています。

    そして、〜ing形ということは、それが前半と同時に進行していることを表すというわけですね。


    さて、今回のテーマは、今日の GRAMMAR IN ACTION(習った文法を使って日本語を英語にする練習) の3問目が気になったことから始まります。

     I often lie on my bed, dreaming of becoming a famous artist.
     (私はしばしばベッドに横になる。有名なアーティストになることを夢見ながら。)

     

    これは文としては先ほどのキーセンテンスと全く同じです。
    横になっている時に、同時に将来のことを夢見ている、と説明しているのですが、私が注目したのは、dreaming of becoming ...の部分です。

    これは、dreaming to become ... ではダメなのかな?
    と思って調べてみました。


    結論から言うと、dream of 〜ing を使い、dream to 〜と to不定詞は取りません。

    特に、愛用の Longman Dictionary of Contemporary English には、文法の説明として、


    You dream of doing something:
     I’ve always dreamed of being an artist.
     ✗ Don’t say: I’ve always dreamed to be an artist.

    と、dream to〜 に❌印までつけて「これはダメだよ!」と教えてくれます。


    しかし、この辞書を含めどこにも、「なぜ〜ingでなければいけないのか?」という説明を見つけることができませんでした。

     

    ここからは私の解釈なので、そんなものに興味がない、という方は、dream of 〜ing という結論だけ確認して、ここで読み終えてしまって結構ですが、(T_T)
    実は、大西先生の説明に思い当たったのです。

     

    大西先生は、ラジオ講座や著書の中で繰り返し、
     「to のイメージは『到達点』を示すこと』
    と説明されています。

    そうすると、dream だけでも「先のことを」夢見るという意味なのに、さらにここで to 不定詞を使うと、「到達点」は「未来・将来」なので意味がダブってしまいます。

    そこで、動詞 dream の後は to不定詞を使わず 〜ing 限定になるのではないか、と思いました。


    繰り返しますが、これは大西先生の「to のイメージ」を借りただけで、あくまで私の解釈です。ただ、実際にいくつかの辞書や検索を使って探しても、dream to〜を一般的だとする例や説明は見つかりませんでした


    おわりに:
    ここまで読んでいただいた内容に同意してくださってもそうでなくても、
     dream of 〜ing
    という形だけは、記憶に残してくださいね。(^◇^)