NHK「ラジオ英会話」も6月のテキストに入りました。
Hey, Fiona. How come you're always singing?
(やあ、フィオナ。どうして君はいつも歌を口ずさんでるの?)
How come S + V(主語 + 動詞)? の形を初めて知った時(遠い昔)は新鮮でした。
疑問文なのに動詞が先に出ない。
当時、大学の英語会にいた私は英会話の機会があったので、しばらくの間、Why疑問文を使う場面があると、全部How come にしていました。(^_^;)
それはそれで、1つの表現を身につけるプロセスとしては良いのだと思いますが、実は、完全にイコールではないんだよ、と今朝の「ラジオ英会話」でも大西先生の説明がありました。
「Whyよりも『どういったプロセスを経て、そうしたことになるのか?』と、プロセスに力点がある」
改めて、違う言い方には違う意味合いがある。
そこには違う気持ちがこもっているのだ、と感じます。
これは、いわゆる「同義語」に広くあてはまると思うのです。
同義語と反意語を意識することは、ボキャブラリーを増やすのに効果的だと思います。
でも、同義語と言っても必ずしも完全に同じ意味ではないことには、気をつけないといけませんね。
そういう意味では、私が最初がむしゃらに使ったHow come にもTPOがあることも、後に知りました。
意味合いというよりむしろ、基本的に会話で、それもフランクな場面で使う表現だということですね。
そもそも How come S + V は、
How does it come about that 〜?
(どのようにして that〜 になるの?)
の省略、つまり元はthat節の「リポート文」なので、that以下は通常の S + V の語順。
それが How come 〜? と省略されても残っているだけで、そもそも会話の中ではしょった結果 How come 〜? が定着したことを忘れずに、軽い場面で使おうと思います。(*^_^*)
今日のまとめ
1. How come には、「どういったプロセスを経てそうなるのか?」を尋ねる気持ちがある
2. How come はくだけた表現なので、使う場面にちょっと気をつける。