「第三の男」という映画があります。主演はオーソン・ウェルズ。
1949年発表なので、もう70年以上前の映画ですが、映画を見たことがない方も、チターによるテーマ音楽はどこかで耳にしたことがあると思います。
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https://www.youtube.com/watch?v=IiEBMPvedw0
さて、今日のNHK「ラジオ英会話」、LESSON49は「使役構文 have」でした。
いわゆる「使役動詞」というと、学校ではまず make と letを習ったという記憶があります。
どちらも「目的語説明型」(=SVOC)ですが、
makeは強制的な大きな力が働く「させる」
You can't make him do that.(彼にそんなことをさせてはいけない。)
letは「〜することを許す」という意味の「させる」
I let them say what they wanted to say.(私は彼らに言いたいことを言わせておいた。)
のような違いです。
一方、使役のhaveはあまり意識していなかったのが、おそらく受験勉強の時に
I had my hair cut.(髪を切ってもらった)
のような文が結構出てくるので、「これも使役動詞だ」と改めて覚えた気がします。
さて、この「第三の男」ならぬ「第三の使役動詞」have。
今日の「ラジオ英会話」で、目からウロコが落ちる出色の説明がありました。
★have は動作を感じさせない「静かな」動詞
haveと言えばまず「持つ」ですが、これは getのように動きを伴って「取る」のではなく「持っている」という単なる状態なのですね。
そこで、使役動詞として使う場合にも、例えば先ほどの
I had my hair cut.
は、ヘアサロンの椅子に座って「はい、お願いします」という感じ。
決して、「どんなことをしても切ってくれ!」と強要する(make)とか、「私の髪を切らせてあげる」(let)という意味ではないのが have、ということなのですね。
同じ「させる」という使役動詞でも、
「『静かに、当たり前のように』〜させる」という使役動詞 have
は、とても使いみちが広いのでぜひ慣れて起きたいですね!
映画史に残る傑作と言われる「第三の男」はこちら。