NHK「ラジオ英会話」 LESSON 62は「説明ルール」の2回め。
昨日の「時間」に続いて、今日は「場所」でした。
I bumped into Ryan in the shopping mall on Sunday.
(日曜日にショッピングモールでライアンにばったり出会った。)
主語+動詞の後に、2つの説明語句(ショッピングモールで / 日曜日に)が出てきますが、ここで覚えておきたいことが2つ出てきたので、まとめておきます。
まず、
1. 1つの文に場所と時間が両方出てくる時は、【場所→時間】が自然
ということです。
無意識にできている方も多いかもしれませんが、こんなことも「英語らしさ」の1つのようです。
次に、
2 複数場所表現、または時間表現が出てくる場合、【狭い→広い】が自然
テキストには次のような文が載っています。
We first met at the scramble crossing in Shibuya.
(私たちが初めて会ったのは渋谷のスクランブル交差点です。)
渋谷の方が広い概念なので、後にきます。
時間なら、
The meeting starts at one o'clock tomorrow.
(ミーティングは明日の1時に始まる。)
明日の方が広い概念で、やはり後ろに来ていますね。
この2つの順序は、ぜひ覚えておくといいですよ。
さて、これとは別に、今日は1つ、前置詞の使い方が気になりました。、
I left my bag on the train.
(バッグを電車に忘れてきた。)
あれ? 電車の中だから in the train じゃないの?
と思いました。
あなたはどう思いますか?
実はこれには、2つのアプローチがあります。
1つは、乗り物の種類による使い分けです。
電車やバスの場合、「中」にいるというよりも、広い床の「上」にいるという意識があるようで、 on a train/bus がよく使われます。
一方、car(自動車)の場合は、狭い空間のせいか「上」よりも「中」と考えて、in a car となります。
もう1つは、英米での意識の違いです。
混乱してしまうかもしれませんが、電車の場合でもイギリス人は「入れ物」というイメージがあるのも事実です。
そこで、「電車に乗る/電車から降りる」を
アメリカ人は get onto a train / get cff a train
イギリス人は get into a train / get out of a train
ということが多いのだそうです。
(なお、carの場合は英米ともに、get into / out of a car となります。 )
要するに、on でも in でも間違いではない、と言ってしまえば身も蓋もありませんが、こんな違いがあるということも知っておけば、in と on のイメージの違いを理解するのに役立ちますよ。