NHK「ラジオ英会話」の今月のテーマは「説明ルール」。
LESSON72も、引き続き to不定詞で説明するパターンでした。
ここまで、動詞句の「後に置いて説明する」 to不定詞は、
目的を表す(LESSON 69)
They're here to film a new movie,
彼らはここに新作映画を撮影するために来ている。
原因を表す(LESSON 71)
I was delighted to see you.
あなたに会えてうれしかった。
と進んできて、今回は
判断の根拠・結果を表す(LESSON 72)
They must have been busy to say such a thing. ←根拠
そんなことを言うのだから、きっと忙しかったのだろう。
He grew up to be a famous siner. ← 結果
彼は大きくなって有名な歌手になった。
最後の文、つまり to不定詞が「結果」を表すというところで思い出したのが、
「to のイメージは、到達点を指し示すこと」
ということです。
これは、大西先生が「ラジオ英会話」や著書の中でたびたび言っていることですが、「結果」ならたしかに到達点そのものですね。
では、他の文の to不定詞が「目的」「原因」「判断の根拠」を表す場合、何をもって「到達点を指し示」しているのでしょうか?
これは、「to不定詞の前に出てくる動詞句に欠けているもの」を指し示しているのです。
例えば最初の文なら、I was delighted だけでは「何が嬉しいの?」と思いますね?
それは、「あなたに会ったから」という「原因」を、to see you で指し示しているのです。
このあたりが、to不定詞の一つのキモで、いずれ〜ing形との比較なども「ラジオ英会話』で勉強することになると思います。
その時はまた、整理してみようと思います。