毎日英語・英会話

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ラジオ英語講座 100年

さきほど、NHKラジオ第2放送で
 「100歳になっちゃいます ラジオ英語講座」
という番組を聞きました。

これはファンミーティング形式の番組で、前半は杉田敏先生が出演され、「杉田先生の講座歴30年以上」といった筋金入りリスナー、また「信者になりました」(正直なところ、私はこういうのが苦手)という方も参加しました、

 

1987年4月に放送された、杉田先生の「やさしいビジネス英語」第1回のダイアログを流していました。私は杉田先生の講座は今回初めて聴いたので、当時あの長さはかなり画期的だったと思います。日本人のビジネス英語コミュニケーション向上に対する、杉田先生の志の高さを感じました。

ゲスト出演した京都大学山中伸弥教授は、大学入学時からアメリカ留学を目指し、杉田先生のビジネス英語と大杉正明先生の「ラジオ英会話」を毎日、スキットを丸暗記するほど繰り返し聴いたそうです。

杉田先生は、スキットの英語だけでなくコンテンツも身につけようとした山中教授の姿勢を、とても重要なことだと絶讃していました。

 

続いて「ラジオ英会話」の大西泰斗先生が登場。参加されたリスナーの「『英語は配置の言葉』で目が開かれた」というコメントは、この講座の核心をついていると思いました。

英会話というと「文法は気にするな」というオススメをよく聞きますが、大西先生は文法を重視します。それを表すのが「英語は配置の言葉」。配置こそ文法の骨格、英語を話すなら文法は欠かせないことを一言で示したところが、大西先生の功績だと思います。

そして、大西先生が「ラジオ英会話」の番組の最後に毎回必ず念を押すのが「音読・暗唱をお願いします」。

これをしなければ、正しい配置で英語は話せないことに疑いはありません。私が大西先生に最も共感するのは、「音読・暗唱こそ英語を話すための最善・最短の道」というこの点です。

 

そう思いながら放送を聴いていたら、1人のリスナーが質問しました。
「たくさんインプットして覚えて音読していますが、まだ言いたい時に言いたい英語が出てこない。何か効率的に覚えられる方法はないのでしょうか」

これに対し大西先生の回答は
「それは、口の中に記憶させることがまだ足りていないから」
でした。

そこからの
「英語は頭を使って話し始めたら終わる」
「頭から自然に出る位、口の中にしみこませることでそこは超えられる。あなたは今そのギリギリのところにいる。あと一歩です」

というくだりは、質問したリスナーにとって、はっきりした道筋が見えたという確信を得られるものだったと思います。そしてこれは、全ての英会話学習者に聞いてほしいアドバイスだと思いました。

 

この番組の話題をきっかけに、自分のラジオ講座体験や、ただ1度だけですが大西先生の公開講義に参加した時のことも書こうと思って始めました。しかし思いの外長くなってしまったので、次回以降に続けることにします。