前回は、中学2年の時の「続基礎英語」でラジオ講座から離脱してしまったところまで書きました。
ここでしばらくブランクがあるのですが、私の英語学習歴はラジオ講座だけではないので、ちょっと先回りして、今振り返って節目となったポイントを紹介します。
・中学〜高校時代:歌(フォークソング、ロック)を聴き込んだ
・浪人時代:基本英文700選
・大学時代:英語会
・就職:最初は外資系銀行。転職した邦銀で海外勤務
・帰国後、インターネットで英語ニュースを読み、メールマガジン発行
英検とTOEICは何度か受験しました。
英検は就職直後の春に1級合格(大学4年の秋に1次不合格)。
TOEIC1回目は邦銀に転職直後:850点。
2回めはロンドン勤務から帰国後:930点。
中学・高校時代は、学校英語以外では一時期文化放送の「百万人の英語」を聴いていた以外は、勉強を意識したことはありませんでした。ただ、英語とは歌でつながっていました。
中学時代はアメリカのフォーク・ソング、特にピーター・ポール・アンド・マリーは彼らのギターをコピーしながらたくさんの歌詞を覚えました。
そしてサイモンとガーファンクル。ポール・サイモンの難解な歌詞の解読に鍛えられました。また、彼のクリアーでキレの良い発音に惹かれました。
高校時代は、ジェイムス・テイラー。今に至るまで50年以上私のアイドルである彼の曲を、これもギターと一緒に歌詞も頭に染み込むまでアルバムを何度も聴きました。
こんな具合で、英語の勉強という点ではあまり身が入らず高校を卒業しましたが、音楽とともにたくさんのイディオムに興味を持って覚えました。
これは「百万人の英語」で、James B Harris先生が「イディオムを覚えましょう」と常々強調されていたことの影響でした。先生がおっしゃる「イディオム」は、慣用表現一般と「句動詞」のことでしたが、歌詞の中でそうした表現に気づく「目」を持つことができました。
そして大学受験で浪人した私は駿台予備校に通うこととなり、そこで出会ったサブテキスト「基本英文700選」が、今の英語力、中でもスピーキングの基礎を作ってくれました。
受験英語と言うと、弊害ばかりで英語はできるようにならない、英会話力など論外という批判を多く見ますが、そうは思いません。できるようにならない原因は教える内容や教材ではなく、その使い方です。
次回はそのあたりから始めます。